やすだに暮らす/暮らす人々の横顔

NPO法人 とさはちきんねっと 事務局長
坂本真由美さん

はじめて安田に住んだ時に親切にしていただいた
その時の印象が今につながっていますね。

「以前と比べてHP制作の仕事は減りましたが、テレワークなどを活用して雇用を生み出していこうという人材育成の仕事を市町村と一緒にしています。また農村女性グループの活動支援など、県内各所に行って話をして、とても楽しいですね」。 坂本真由美さんはフリーのWebデザイナーであり、安田町でも行っているパソコンなどのスキル習得講座、人材育成に関わる講座を県内各地で行っています。またNPO法人 とさはちきんねっと事務局長として、組織をまとめるなど、幅広く活躍しています。
そんな活動家の坂本さんは東京出身。結婚後にご主人の勤務地の安田町で暮らし、また転勤で東洋町に移動。その後、12年ぶりに安田に戻り、ご主人の両親と同居しています。

東洋町に住んでいる頃はWebデザイナーとして県外の仕事が中心で、「高知県内でネットワークを作ろう」と、とさはちきんねっとの運営スタッフに応募。ソーホー(SOHO)など同じ環境の人も多く、「何人か仲間が集まれば大きい仕事も取れるようになるのでは」と、平成15年にNPO設立に関わって、その後、事務局長を任されています。「私は事務的な作業や頭を使う仕事は自宅でしたいタイプなんです」という坂本さん。今では事務局長の仕事が90%であり、仕事の受注や納期の管理、クライアントとの打ち合わせなどをします。

「2010年は、組織が発足して10周年を迎えますので、その活動をまとめた本を出版します。また新しいチャレンジとして、これまでお世話になった地域の方々と一緒に農産加工物など新たな商品を作るプロジェクトを進めています。

私がテレワークを始めた当時は、データ処理など細かい作業しか仕事がなかった時代でした。今はインターネットを活用すれば、都会と変わらない商圏で物を売ることができます。これからは自分たちが仕事を作って、利益を生み出せるという仕組みを作っていきたいですね。そのためにも今まで築いてきた人たちとのネットワークを大切にします」。

はじめて安田に住んだ時、まわりの皆さんがとても親切にしてくれてすごく嬉しかったと坂本さん。だから安田に住みたいと思ったといいます。自然の豊かな場所でテレワークする。地方で暮らすこと、働くことのお手本になりそうな人物なのです。

  • 田舎で暮らし、働くことの豊かさを知っている坂本さん。NPO法人 とさはちきんねっと事務局長としての活躍がますます期待されます。